
リフォーム業界に携わって19年、数々の浴室リフォームを手がけてきた二級建築士として、今回はタカラスタンダードの画期的な浴室収納システム「どこでもラック」について詳しく解説いたします。特に、その中核を成すシャワーフックの機能性と実用性について、プロの視点からお話しします。
タカラスタンダード「どこでもラック」シャワーフックとは

タカラスタンダードの「どこでもラック」は、ホーロークリーンパネル専用のマグネット式収納システムです。その中でも**シャワーフック(MGSB シャワーフック)**は、従来の固定式シャワーホルダーとは一線を画す革新的なアイテムです。
シャワーフックの基本仕様
- サイズ: W60×D60×H115mm
- 価格: +¥2,100(税込)
- 対応: 標準シャワー専用(マッサージシャワーには非対応)
- カラー: ホワイト・チャコールグレーの2色展開

従来のシャワーフックとの違い|プロが見る3つの革新点
1. 位置の自由度が圧倒的に高い

19年間のリフォーム経験で最も多いお客様の不満が「シャワーフックの位置が使いにくい」というものでした。従来の固定式では、家族の身長差や使用パターンに合わせた調整が困難でした。
タカラスタンダードの「どこでもラック」シャワーフックなら、マグネット式でホーロー壁面のどこにでも設置可能。お子様の成長に合わせて高さを変更したり、ご高齢の方にも使いやすい位置に移動できます。
2. 確実な固定力を実現

マグネット式と聞くと「本当にしっかり固定できるの?」と心配される方も多いでしょう。しかし、タカラスタンダードのシステムはマグネットと吸盤のダブル固定を採用。シャワーヘッドの重みはもちろん、使用時の振動にもしっかり対応します。
3. メンテナンス性の向上

固定式のシャワーフックは、周辺の清掃が困難で水垢やカビの温床になりがちです。マグネット式なら簡単に取り外して清掃可能。浴室全体の衛生環境向上に大きく貢献します。
実際のリフォーム現場での活用事例
ケース1: 3世代同居のお宅
祖父母・両親・お子様と身長差が大きい家族構成のお宅では、朝の忙しい時間帯にシャワーフックの高さ調整で時間をロスしていました。「どこでもラック」導入後は、各自が使いやすい位置に瞬時に移動でき、ストレスが大幅に軽減されました。
ケース2: バリアフリーリフォーム
車椅子利用のお客様の浴室リフォームでは、座位での使用に最適な位置にシャワーフックを設置。将来的な身体状況の変化にも柔軟に対応できる点を高く評価されました。
プロが教える「どこでもラック」シャワーフックの選び方
他の収納アイテムとの組み合わせを考慮
シャワーフック単体ではなく、シャンプーフック(+¥2,100)や小物置きとの組み合わせを検討することをお勧めします。統一感のある浴室空間を演出できます。
カラー選択のポイント
- ホワイト: 清潔感重視、明るい浴室空間を演出
- チャコールグレー: モダンな印象、汚れが目立ちにくい
浴室全体のトーンに合わせた選択が重要です。
設置時の注意点|二級建築士からのアドバイス
ホーロークリーンパネル専用である点
「どこでもラック」シリーズは、タカラスタンダードのホーロークリーンパネル専用です。他メーカーの浴室や、タカラスタンダードでも古いモデルには対応していない場合があります。
耐荷重の確認
シャワーフック自体に耐荷重の記載はありませんが、シャワーヘッドの重量を事前に確認することをお勧めします。特に多機能シャワーヘッドへの交換を検討されている場合は要注意です。
コストパフォーマンスの評価
初期投資
シャワーフック単体で¥2,100は、決して安い投資ではありません。しかし、使い勝手の向上と長期的なメンテナンス性を考慮すると、非常にコストパフォーマンスが高いと評価できます。
メンテナンスコストの削減
従来の固定式では、水垢除去や防カビ対策に専用洗剤や道具が必要でした。「どこでもラック」なら日常的な拭き掃除で十分、年間のメンテナンスコストを大幅に削減できます。
まとめ|浴室リフォームの新スタンダード
リフォーム業界歴19年の経験から断言できるのは、タカラスタンダードの「どこでもラック」シャワーフックは、浴室の使い勝手を根本的に変える革新的なアイテムだということです。
特に以下のような方には強くお勧めします:
- 家族構成や身長差でシャワー使用にストレスを感じている方
- 将来的なバリアフリー対応を見据えたい方
- 浴室の清掃性を重視する方
- カスタマイズ性の高い浴室空間を求める方
タカラスタンダードの浴室リフォームをご検討の際は、ぜひ「どこでもラック」シャワーフックも含めて総合的にご検討ください。きっと、毎日の入浴時間がより快適になることをお約束します。