
900mm幅洗面台の全体評価:★★★★★(4.5/5.0)
リフォーム業界歴19年、累計800件以上の洗面台交換を手がけた二級建築士として、クリナップ 900mm幅洗面台について正直な評価をお伝えします。
この規格はクリナップの公式ラインナップで「エス」「ファンシオ」両シリーズに設定されており、私が最も「満足度の高い施工」として推奨しているサイズです。なぜなら、実用性と空間効率が最も理想的なバランスを実現しているからです。
900mm幅を選ぶべき「明確な理由」

1. 朝の身支度が劇的に変わる
19年の経験で断言できることは、750mmから900mmへのサイズアップ効果は想像以上だということです。
実際のお客様の声
「夫婦で同時に洗面台を使えるようになった。朝の時短効果は予想以上」(40代ご夫婦)
具体的な改善点
- ヒジを大きく動かす洗顔でも水ハネなし
- 化粧品やメガネなどの一時置きスペース確保
- セミドライゾーンによる使い分けが可能
2. 流レールボールの真価を発揮
750mm幅でも優秀な「流レールボール」ですが、900mm幅になって初めてその真価を実感できます。
クリナップ エスの流レールボール設計では、900mm幅のゆとりがあることで:
- 水流の拡散効果が最大化
- 隅々まで水が行き渡る構造を活かしきれる
- 洗濯物の予洗い時も余裕の作業スペース
価格帯別のおすすめモデル

ファンシオ 900mm幅:コスパ重視
想定価格:18~24万円(工事費込み)
- 価格.com参考では本体価格142,098円からの設定
- 壁出し水栓・三面鏡・オールスライド収納が標準
- 機能重視で予算を抑えたい方に最適
エス 900mm幅:高級志向

想定価格:25~35万円(工事費込み)
- ステンレスキャビネットで耐久性向上
- 9色の扉カラーバリエーション
- デザイン性も求める方におすすめ
設置時に注意すべき「現実的な問題」

空間的制約の確認が必須
900mm幅設置には最低950mm以上の開口が必要です。私の施工経験では:
設置不可だった事例
- 築30年以上のマンション(洗面室幅が不足)
- 隣接する建具との干渉問題
- 給排水位置の大幅変更が必要なケース
事前確認のポイント
- 実測による開口幅確認(図面だけでは不十分)
- 既存配管位置との適合性チェック
- 電気配線位置の確認
コストパフォーマンスの実際
750mm → 900mmのコスト増
- 本体価格差:約3~5万円
- 工事費追加:約1~2万円(配管工事が複雑化する場合)
この投資に対するリターンは確実に見込めると断言できます。
お客様の本音評価(施工後アンケートより)

高評価の声
「投資して正解でした」(50代女性)
「朝の身支度時間が明らかに短縮された。900mmの余裕は一度体感すると元には戻れません」
「夫婦円満の秘訣」(30代ご夫婦)
「同時使用できることで、朝のバタバタが解消。些細なことですが生活の質が向上しました」
改善要望として挙がった点
「もう少し早く決断すれば良かった」
- 多くの方が「750mmとの価格差を気にして迷ったが、使ってみると900mmにして正解」と回答
19年の経験から見る「失敗しない選び方」

900mm幅が向いている方
- 共働き世帯
- 朝の身支度時間を重視
- 夫婦での同時使用を想定
- 来客の多いご家庭
- ゲストが使用する際の印象向上
- 高級感のある洗面空間を希望
- 長期居住予定の方
- 10年以上同じ住宅にお住まいの予定
- リフォーム投資の回収が見込める
避けた方が良いケース
- 賃貸物件
- 投資回収の観点で不利
- 極小洗面室
- 物理的に設置困難な場合
- 予算重視の方
- 750mmでも十分な機能性を確保可能
競合他社との比較における優位性
TOTO オクターブ 900mmと比較した場合:
- 流レールボール vs きれい除菌水:日常の清掃性ではクリナップ優位
- ステンレスキャビネット vs 樹脂キャビネット:長期耐久性でクリナップ優位
LIXIL ルミシス 900mmとの比較:
- 価格帯:クリナップがやや有利
- 機能性:ほぼ互角だが、流レールボールの独自性
施工業者としての総合判断

自信を持って推奨できる理由
- 投資価値の高さ
- 750mmとの価格差以上の満足度向上
- 施工後トラブルの少なさ
- 適切な設置条件下での不具合率は極めて低い
- 長期的満足度
- 5年後、10年後のお客様満足度が非常に高い
最適な選択タイミング
今がベストタイミングと言える条件
- 現在の洗面台使用から10年以上経過
- 洗面室のスペース的余裕あり
- 予算20万円以上を確保可能
まとめ:900mm幅は「未来への投資」

クリナップ 900mm幅洗面台は、単なる設備交換ではなく生活の質向上への投資です。
19年間で様々な洗面台を施工してきましたが、900mm幅への変更で後悔されたお客様は皆無です。むしろ「もっと早く変更すれば良かった」という声ばかり。
750mmとの価格差を「コスト」と捉えるか「投資」と捉えるかで、10年後の満足度が大きく変わります。洗面台は毎日使う設備だからこそ、ぜひ900mm幅の快適性を体験していただきたい。
そう確信できる、数少ない「間違いない選択」の一つです。